ちょっと花粉症気味
目も鼻もむずがゆくて
だけどぐっと辛抱
両手で鍬握って

ワンツー、ワンツー
大地を耕していく
少し粘り気ある黒土を
ほぐして畦にして

風の匂いすすきの香りに
まぎれながら
大地から湧き立つ空気が
鼻の奥突き抜けていく

やっと耕せたなら
中腰で種まいていく
ワンツー、ワンツー
ワンツー、ワンツー

手間かけなきゃ
美味しいものには
ずっとめぐりあえないぜ
かけがえないものにも

楽して得する日々は
向こう岸に置いてきた
ここでは耕すんだ
種まくんだ
草むしるんだ
朝晩見回るんだ
手間暇かけるんだ
そして、幸せになるんだ


そんな未来を
荒れた大地眺めながら
強く思う